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 お世話になっている愛知県児童総合センターからの依頼を受けて、研修会の講師をつとめさせていただきました。
 県内市町村の児童館職員を対象にした研修事業の一つで、テーマは「広報」。これまで番組やビデオ制作を通じ、多くの広報・PRのお手伝いをさせていただいた経験がお役に立つなら、と二つ返事で引き受けたのはよかったのですが。

「遊びや子育てをテーマにした研修と違って、広報研修はあんまり人が集まらないかもしれないです」
 と聞いていたので、せいぜい30人くらいかなぁと高を括っておりました。蓋を開けてみれば定員を大きく上回る70人!えー、嘘でしょ。話違うでしょ。大丈夫なのか、私。
 もともと人前で話すのは苦じゃない、むしろ好きと、プレゼンも数多く経験してきましたが、さすがに70人の聴衆を前に話すのは初めて。久しぶりに心地よい緊張感をもって臨んだ研修会でした。
 当日は午前、午後あわせて5時間の長丁場。参加者を飽きさせないように、さまざまなアトラクション(!)も取り入れながら、盛りだくさんの内容だったと思います。

「あー、楽しかった!」
 終わった瞬間、そう言いながら立ち上がった参加者の言葉に、心底ほっとしました。帰る時もみなさん笑顔、笑顔、笑顔。よかった〜。
 回収したアンケートにも、嬉しい言葉がたくさん並んでいて。ありがとうございます。あまりに嬉しかったので、以下引用させていただきながら振り返りを。


 大学の偉いセンセイでも、大企業の広報担当でもない私がやる研修会だから、小難しい理論を話しても説得力がない。その代わり、徹底的にユーザー目線で、児童館のみなさんがふだん当たり前と思っている常識を揺さぶるような展開にしてみました。
 毎月発行している「児童館だより」については、厳しいことも言いつつ、せっかくなんだからプロの技に学ぼう、と簡単でわかりやすい事柄に絞っていくつか紹介させていただきました。

「今までもっていた広報のイメージが大きく変わりました」
「講師の言葉に衝撃を受けました。今までやっていたことと真逆だった」
「具体的で、目からウロコで、来月号からすぐに活かせる内容でした」


 そしてライター・構成作家として長年仕事をしてきた私としては、文章の力、心を揺さぶる文章は人を動かすことができるよ、と伝えたかった。案の定「文章は苦手」という参加者が大勢占める中で、どうしたら苦手でも書けるのか、私なりのノウハウを盛り込んでみました。

「書くことが楽しくなりました」
「読み手の立場に立って書くと、がらっと変わることが実感できました」
「4月からは自分の言葉で文章を書きたいと思います」

 うんうん。書くことは楽しいよ。自分の言葉が読み手に伝わるともっと楽しいよ。

 
 午後のグループワークでは、今まで見たこともないような「児童館だより」を制作しよう!と少々大胆な提案をしてみました。どんなものができあがるか、いやそもそも完成するのか、不安もありましたが結果は‥‥

「頭フル回転!完成した時は疲労感とともになんともいえない達成感!」
「いつも一人で思い悩んでいましたが、皆でつくるのは楽しいと再認識しました」
「あーもう一度チャンスを‥‥という気分なので、館でやってみたいです」

 そうそう。敢えて厳しめの制限時間を設けたので、もっと作り込みたかった!せっかく教わった技を生かしきれなかった!という班も多かったはず。
 でもね。それでいいんです。あの場で求めたのはクオリティではなく、みんなで協力してつくる「楽しさ」「充実感」だったのです。

 どの児童館も、子どもたちのためにがんばって楽しい遊びや空間を提供しています。なのにそのことを伝える広報や児童館だよりはなかなかうまくいかない。苦労してつくっても読んでもらえない。だからますますおたよりを作るのが辛く苦しい作業になる──そんな“児童館広報あるある”をぶち壊したかった。

 あのね、自分たちが楽しんでつくらないと、楽しさは伝わらないよ。
 番組づくりでも辛くて苦しいことはたくさんあるけれど、やっぱり制作者である私たちが心の底から楽しい!面白い!と思ってつくらないと見ている人に楽しんでもらうことなんてできないとずっと思ってきました。
 そのことが伝わるといいなぁと思っていろいろ仕込んだ研修プログラムだったので、参加者の皆さんが楽しそうに(切羽詰まりながら)制作をすすめている光景はほんとうに嬉しいものでした。

「自分たちが見て楽しいものを、楽しく作りたいと思いました」
「次年度の児童館だよりをどう作ろうかと、今からワクワクします」
「広報誌、今までより楽しく作成できそうです」


 児童館というのは楽しいところ。子ども時代、入り浸って遊んでいた私にとって、児童館は学校ほど窮屈でなく、自由でのびのびできて、仲間も大好きな大人もいる、特別な場所でした。
 時代は変わって、児童館のもつ「楽しさ・自由さ」は変わらないどころか、ますます必要とされていると思います。そしてその楽しさは、児童館の職員の皆さんが心から楽しく仕事をしていないと子どもたちに伝わらない。
 だからこそ、広報の仕事を苦行ではなく、楽しんでもらえるといいな。そして、今児童館を必要としている子どもたちがたくさん笑顔になれるといいな。かつての私がそうだったように、楽しい思い出をたくさんつくって大人になってくれるといいな。そう願って実施した研修会でした。
 伝わったかな。その思い。

 
 最後になりましたが、当日研修会に参加してくださった皆さん、そして講師のわがままを数多く聞いてくださった児童総合センターのスタッフの皆さん、ありがとうございました。皆さんとつくった「あいちのじどうかんだより」は私の宝物です。大切にします。

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 今回実施した広報研修は、児童館以外でも展開可能です。
 市役所、保育園・幼稚園、公民館、PTAやNPO団体など、伝えたい思いはあるのになかなか伝わらないとお悩みの方はメールでご相談ください。
 読んでもらえる広報誌のつくり方や文章講座、効果的なプレスリリースの仕方など、講演・セミナー・勉強会でお役に立てることがありましたらお声掛けいただければ幸いです。

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by aya_harumi | 2016-01-31 19:24 | 日記